2024.10.30
実は初代の方が…!?
4号機の初代ミリオンゴッドはAT機でありながら、そのAT自体にストック機能が備わっています。その特性から内部的にリプレイが成立しても順押しだと揃わないという性質を持ち、1000円あたり約17Gしか回りません。5号機でトップクラスのコイン単価だった凱旋でさえ1000円あたり約25Gですから、どれくらい回らないのかお分かりいただけるかと。この通常時の回らなさが敬遠してしまう大きな要因だと考えています。機械割ではなく勝率の面から見ても、やはり初代ミリオンゴッドに分はありません。
もう一つ敬遠してしまう要因は「完全な解析値が出ていない」という点かと。
4号機時代と5号機以降では解析値の入手手段が違うのはご存じですか?
5号機以降はメーカーから配布される解析値を掲載しているのに対し、4号機含めそれ以前は実機からロムのプログラム情報を吸い出して数値化していたのです。当時は紙媒体の売り上げも良く、メーカーとは慣れ合わないという確固たる姿勢があった攻略誌。ユーザーを勝利に導くべく、独自に解析値を出していたため、その数値にも信憑性がありました(だから「攻略」とか「必勝」という文言が雑誌名にあるのです)。それに対し、現在ではメーカーから配布されている解析情報を小出しに出している状態ですので、実際の数値とメーカー発表の数値が合致するとはいささか思えないのです。
少々話がそれてしまいましたが、解析値自体に信憑性がある当時でも初代ミリオンゴッドは謎のベールに包まれている部分が多く存在し、モード移行率ですら完全に明らかにされていない不気味な仕様です。加えて1000円あたり約17Gと回らないとなれば、5号機世代には怖くて打てないと思われても仕方がないかと。
ですが先日書いた記事の通り、イベント対象機種以外にも高設定挙動があるのは事実。この初代ミリオンゴッドにも実際には投入されている可能性も高いと思います。投資は掛かってしまうかもしれませんが、信憑性のある機械割の面も考えればチャレンジする価値もあるはずです。まずはGOD示唆があるイベントから狙ってみて、初代に慣れておくのが良いかと。この仕様に慣れてしまえば意外とすんなり打てるもんですよ。
【profile】
Z(ゼット)
某攻略誌の元ライター。
4号機時代からスロプロとして活躍する一方、その経験を活かしてライターも兼業する。
解析情報をもとに高設定を見抜く能力に長けている。また、裏モノにも精通しているスペシャリスト。