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2024.08.12

サラリーマン金太郎解析【第二弾】

前回の続きから。
当時の設定6がエクストラスペックということは皆さんも聞いたことがあると思います。この手の獣王タイプの爆裂AT機では万枚確定と言われるほど安定した出玉を吐き出すのですが、その原因はこの低確率状態のAT当選にあるのです。

機種情報はコチラ

【低確率状態】
設定1  1/64.00
設定2  1/21.33
設定3  1/32.00
設定4  1/12.80
設定5  1/64.00
設定6   1/4.00

【高確率・超高確率状態時】
設定1   1/5.95
設定2   1/4.65
設定3   1/3.20
設定4   1/2.50
設定5   1/2.00
設定6   1/1.27

設定6の低確率状態のKC当選率に注目してみて下さい。当選しづらい低確率状態でも約25%でKCに当選してしまうのです。設定変更後やBIG終了後の特定のチャンスゾーンに滞在している状態よりも当然低確率状態に滞在している割合の方が多いわけですから、ちょっとハマっている時にいきなりKCに当選した! なんて事が多発するようなら、それすなわち設定6と判断できます。

実はこの現象、実際のホールで起こるとどうなるかと言うと、シマから一斉に客が引き始めてしまうのです。万枚確定の設定6を狙う客が多いわけですから当然ですよね…。しかしこのサラリーマン金太郎は、その辺りを考慮してなのか、偶数設定なら比較的KC当選しやすい、しかも連チャンも奇数よりも優遇されている。打ち手からしてみれば「もしかしたら6かも?」なんて状態に陥りやすいのです。今で言う朝イチ銅トロフィーのフェイクみたいなもんですね。この偶数設定のおかげで高稼働を維持できたとも言われています。

一つ蛇足を。

実はこの機種、設定変更時にKC天井G数が振り分けられるのですが、「同一設定を打ち直した」場合のみ、天井が極端に浅くなるのです。

【設定変更時】
32G    0.39%
128G   0.39%
256G   0.39%
512G   5.07%
768G   5.07%
1024G   5.07%
1088G   5.07%
1152G  10.15%
1216G  10.15%
1280G  20.31%
1344G   7.81%
1408G  30.07%

【同一設定打ち直し時】

32G   21.09%
128G   21.09%
256G   21.09%
512G   21.09%
768G   3.90%
1024G   3.90%
1088G   1.95%
1152G   1.95%
1216G   1.95%
1280G   1.17%
1344G   0.39%
1408G   0.39%

これ意外と知らない人多いんです。512Gまでで約84%KC天井に当選するため、普通に打っていると謎当たりのように思えてしまいます。しかも本機はタチの悪いことに純ハズレが完全に見抜けなく、テーブル制御(リールの止まり方)によっては単なるハズレ目でも内部的には純ハズレ、なんてことも頻繁に起こります。設定6の特徴は低確率でもKCに当選しやすい、純ハズレ目が見抜けないこともある…この性質上、明らかに低確率状態で謎当たりが起こった場合「見抜けない純ハズレでKCに当選した? つまり6?」と勘違いしてしまうのです。この点は注意して実践に臨んでください。

最後に、解析上のボーナス確率などを掲載しておきます。

【BIG確率】
設定1   1/439
設定2   1/436
設定3   1/434
設定4   1/431
設定5   1/399
設定6   1/348

【REG確率】
設定1   1/873
設定2   1/873
設定3   1/873
設定4   1/873
設定5   1/799
設定6   1/720

【KC】
設定1   1/786
設定2   1/596
設定3   1/436
設定4   1/341
設定5   1/291
設定6   1/148

BIG確率も相当優遇されているため、KC当選を軸にビッグ確率も考慮した方がよろしいかと。KCも設定1と6では雲泥の差があるので、この点にも注目してイベントに参加してみて下さい。


【profile】
Z(ゼット)
某攻略誌の元ライター。
4号機時代からスロプロとして活躍する一方、その経験を活かしてライターも兼業する。
解析情報をもとに高設定を見抜く能力に長けている。また、裏モノにも精通しているスペシャリスト。